上田市は市が設置する施設使用料などについて「パブリックコメント」の結果を公表! 料金算定の基本的な考え方や方法などを統一するため、受益者負担のあり方の基本方針を策定中。
テーマ:上田市ニュース

上田市は市が設置する「施設使用料」などについて、料金算定の基本的な考え方や方法などを統一するため、受益者負担のあり方の基本方針を策定している。
市民からも意見を求める「パブリックコメント」の結果を、このほど公表した。
市の施設使用料は、市町村合併前からの引き継ぎや、ほかの自治体にある類似施設の料金を参考にしたり、長年据え置きが多いのが実態。
そのため、使用料・利用料金、市側の負担・公費について、妥当性や有効性など市民に理解が得られるように基本方針を策定している。
市の示した案では、受益者負担割合を民間によるサービスが困難な公共的サービスは負担割合を低くし、民間でもサービスが可能な市場的サービスは負担を高くする。
市民の大半が必要とする施設は、公費負担を高くし、人によって必要性が異なる施設は受益者負担を高くする。
負担割合は100%、50%、0%を設定。
料金算定は、施設使用の人件費や物件費、維持補修費などの維持管理経費を、受益者と公費でどのような割合で負担するかを算出するもの。
基本方針案に対する市民意見募集は、昨年11月中旬から1カ月行い、20人から36件の意見が寄せられた。
寄せられた意見では
◆これまで公民館などを100%減免で利用していたが、基本方針案では従来通りの減免になるかどうか判然としないため、市民の生涯学習の活動支援のため、減免を広く認めることを求めた。
◆これに対しての市の回答は、社会教育関係団体の活動について明記がなく、わかりにくいことから、減免対象の団体に社会教育関係団体の文言を追加するとした。
上田市公共施設予約システムが市民にあまり知られていないことから、周知を求める意見。
文化活動に対して受益者とする考え方を疑問とする意見。
短期間に意見を募集するのは拙速で利用者団体との話し合いが不可欠とするもの。
案が難解なため市民説明会が必要だとするもの。
利用減免がないとグループ活動が続けられないと訴えるもの―などさまざま。
市では基本方針案について、今年夏頃に「説明会」を開き、ていねいに説明すると回答し、市議会でも説明するとしている。