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上田市の第三中学校が「行政や民間4人の講演」から上田の魅力を再発見してもらう総合的な学習を行う!

テーマ:上田市ニュース

【3年生を前に講演する坂下さん】

 上田市の第三中学校の3学年の生徒、127人は、このほど「上田の魅力を再発見してもらう総合的な学習」を同校で行った。
 行政や民間4人の講演から学んだ。

 昨年も同様の企画で行政関係者の講演を行ったが、今回は民間からも講師を招いた。

★現時点で、卒業式を控えた3年生に講演を行ったのは
 ・上田市役所政策企画課の徳田佳彦さん
 ・三中のOBで坂下果樹園の坂下浩さん
 ・神奈川県茅ヶ崎市から真田地域に移住してマルシェなどでコーヒー店を出店している天倉(あくら)コーヒーの川口竹志さんと智恵さん。

 講演の前に、担当教員から生徒に、1年生から上田市のことを学んで、この先の人生で上田に住みたいか―と質問。
 どちらにも手が上がった。
 担当教員からは、どちらにしても生まれ育った上田が心に残っていてほしい―と語った。

 徳田さんは、上田市で人口が減少の課題に対して、市で考えている計画を中心に説明。
交通事業やこれから取り組む生ごみを資源化する事業、産業の活性化など上田を魅力的にするための施策を語った。

 坂下さんは、リンゴやブドウ、プルーンなど5ヘクタールで果樹を栽培。
営農の課題などを話しながら、上田の魅力は菅平も含め1000mの標高差があるため、さまざまな作物が栽培できることが強みだと強調。
 また、販売に関連してデジタル化の発展で、情報が簡単に得られる時代。
どれも同じ棚に並んでいる状態なため、やはり1人ひとりに会って魅力を知ってもらう地道な作業も必要だとした。
 活動の経験から「これから海外も含めて出れば出るほど、あなたの地元の魅力は何ですかと聞かれる。その時、発信できるように勉強してください」と話した。

 川口さんは「まだ店はないが、私たちの夢は農場のあるカフェをつくりたい」とした。
 移住した契機として、山が好きでよく長野県を訪れていたが、コロナ禍で時間がある時に夫婦で将来のこと、本当にやりたいことを話し合ったという。
 上田を選んだ理由では「人との出会いで、上田の魅力を語ってもらったことや、マルシェでコーヒー店を出店させてもらい、チャレンジできることが魅力。野菜の新鮮さ水のおいしさが違う。温泉も好きで、温泉での人との会話も好き。隣の方から野菜をいただいたり、助けあう文化があるのが素敵。ここで育った皆さんがうらやましい」と語った。

 生徒から「上田の課題や魅力を知ることができ、もっと関心を持って上田のことに詳しくなり、食べ物や文化を大切にしたい」と感想があった。