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上田小県近現代史研究会がブックレット「上田小県における学びの歴史」を発刊!

テーマ:上田市ニュース

【発刊したブックレットと執筆者】

 上田小県近現代史研究会(小平千文会長)は、このほどブックレット「上田小県における学びの歴史」を発刊した。

 1995年3月発刊の「上原民恵著 深町広子と上田自由大学」から、ほぼ毎年発刊を続け、第30号の節目となった。
 「上田小県における」で始まるタイトルは、一昨年の感染症の歴史、昨年の大正デモクラシーに続き3年連続。
 蚕糸業の隆盛を背景に、新たな思想や文化を学ぶ機運が高まった100年前の上田小県の「教育」について今回は深掘りした。
 小平会長は「新年になって能登半島地震や、ITや科学の成長著しい現代でも飛行機の衝突事故が発生した。過去からの事象が今日でも相変わらず続いている。将来に向かってどのようなことをすれば、平和で安全な豊かな社会が築けるかを考えることが常に突き付けられている。学びの大切さを発信したのがこの地域で、相互に勉強して互いに豊かになる地域に取り組んだ。今を考える上でも、ブックレットを活用してもらいたい」と話す。

★内容は
 ▽明治から昭和の長野県や上田小県の教育の変遷、信濃教育会、幼児教育、通俗教育
 ▽義務教育のあゆみ
 ▽女工の教育機関・女紅場
 ▽先駆的な子守学校
 ▽音楽教育のあゆみ
 ▽長野大学と上田女子短期大学の誘致
 ▽夜学校のあゆみ
 ▽学ぶ青年たち・小県連合青年団幹部講習会
 ▽上田自由大学・市民大学
 ▽図書館のあゆみ
 ▽PTA母親文庫のあゆみ
 ▽視覚障がい者教育のあゆみ・上田盲学校、上田点字図書館
 ▽実業教育
 ▽戦前の女性の教育機関
 ▽里山に学ぶ幼稚園児
 ▽平和教育のあゆみーで学校教育や生涯学習などの歴史を全161ページに収めた。

 明治元年から平成18年までの年表も作成。
 個人蔵で初公開の写真の掲載もある。

 執筆者は会長の小平千文さん、事務局長の桂木惠さん、関秀雄さん、阿部勇さん、清水たか子さん、村山隆さん、入沢昌基さん、冨田隆順さんの8人。

 上田市内の書店で、平安堂、平林堂書店、清水書店、西澤書店で販売。

 問い合わせ(電話)080・1060・7016(小岩井さん)