「北国街道海野宿ひな祭り」(24日まで・東御市の海野宿の通り沿いの家々) ★17日、着物で訪れた人にプレゼント! ☆土、日曜日は「ライトアップ」も
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◆格子越しに見える人形
東御市の海野宿で24日まで、同宿場の通り沿いの家々にひな人形が飾られる「北国街道海野宿ひな祭り」を開いている。9回目。
土、日は午後6時頃から8時頃まで「ライトアップ」を実施。
主催は、地元有志らでつくる実行委員会。
海野宿は、江戸時代初期の1625年に北国街道の宿駅として開設。
伝統的な家並みが現存し、1987年には文部省の重要伝統的建造物保存地区に選定されている。
通りの中央南に石橋がかかった用水路がある。
その両側には格子戸のはまった家々が並ぶなど、風情ある佇まいのためファンも多い。
延長は約650m。
海野宿のひな祭りは、各家々が通りに向けて「ひな人形」を展示するイベント。
多くの家で格子越しに人形を並べ、公民館や隣接する白鳥神社にも段飾りが飾られる。
飾られる人形の数は、7段飾り延べ20セットに加え、3段飾りや個々のおひな様など多数。
各家々が所有するものや、関係者に寄贈されたもので、古いものは江戸時代のものという。
土、日には電灯などでライトアップを実施。
また、通りの砂敷の歩道には50個以上の灯篭を並べる。
17日、午前10時から午後3時には、着物で訪れた人にプレゼントがある「着物で歩こう海野宿」を実施。
あわせて、午前10時半と午後1時の花嫁道中、人力車運行、各種出店などのイベントを予定している。
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海野宿のひな祭りは、2015年、若者も参加できて地域の人が楽しめる地域おこしイベントとして始まった。
地域に愛着や誇りを持つとともに、海野宿保存への意識を高めるきっかけにしたいという。
現在の実行委員会は、海野宿のまちづくりなどに取り組むNPO法人「海野宿トラスト」の呼びかけで集まったメンバー。
今回の公民館などの飾り付けには、長野大学生が協力し、親子で飾り付けを行う体験も用意した。
実行委員長で同法人副理事長の橋本俊彦さんは「海野宿のひな祭りは、夜の展示など独特の雰囲気で、カメラマンなども多く訪れる。来年は海野宿開設400周年となるため、今後も引き続きイベントなどを計画していきたい」と話している。
問い合わせ(電話)0268・55・3694(海野宿トラスト)