「菅平高原の原始時代」と題した「秋季企画展」(31日まで・上田市立信濃国分寺資料館) ★13日「展示解説」※要事前申し込み必要。
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左端は弥生時代の甕】

上田市国分の市立信濃国分寺資料館は「菅平高原の原始時代」と題した「秋季企画展」を開いている。
菅平高原はスポーツ合宿やスノーリゾート、高原野菜の産地などとして全国に知られるが、一帯には84カ所の遺跡が確認されており太古から人々が活動の場になっていたという。
特に菅平の遺跡を特徴づけるものとして注目される縄文時代早期の「押型文」の遺跡と弥生時代の遺跡を紹介した。
縄文時代早期はいまから9000年ほど前。
「押型文」は彫刻を施した「円棒状の軸(木の枝など)」を土器面に回転することで描かれる文様で山形文、楕円文、格子目文などがある。
2000年の詳細分布調査では、押型文出土遺跡は菅平で33カ所確認されている。
しかし、市内で確認されたのは、ほかに3カ所のみ。
押型文遺跡が菅平に集中していることについて、同館学芸員の廣瀬昭弘さんは「菅平湿原に集まる動物たちや周囲の山々の果実や山菜など狩猟や採集に適しており、縄文人に良好な活動場所として選ばれた結果では」と話す。
また、原谷地B遺跡の山形押型文は薄手で黒鉛が混入しており、岐阜県方面との関係性がうかがえる。
「穀摺(こくずり)石」は断面が角柱状の川原石で、物をすったり、たたいたりしたと考えられている。
弥生時代の遺跡は唐沢岩陰遺跡の「甕(かめ)」などを展示した。
菅平は寒冷な気候で稲作には適さない。
そのため、銅製の腕輪や装飾付鹿角製骨角器なども出土している。
このことから「狩りを主体として生活していた集団が住んでいた」と考察されるという。
廣瀬さんは「ある時期の特徴的な遺跡が地元にあることを知り、いまも土の中で眠っている遺跡に思いをはせていただきたい」と来館を呼びかける。
13日、午後1時間から展示解説を行う※要事前申し込み。
31日まで。
展示時間は午前9時から午後5時まで。
毎週、水曜日と15日は休館。
入館料一般250円。
(電話)0268・27・8706(同館)



