今後の上田城跡の保存・活用の方針を示す「史跡上田城跡保存活用計画案」への意見募集中! 2月16日まで。上田市教育委員会。
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上田市教育委員会は、今後の上田城跡の保存・活用の方針を示す「史跡上田城跡保存活用計画案」への意見を2月16日まで募集している。
上田城跡では、櫓の復元的整備に向けた取り組みや、旧市民会館の解体工事を前に”武者溜り”だったとされる会館横の駐車場で「発掘調査」を行うなど注目を集めている。
計画案では、大綱として「『史跡・観光・憩いの場』~市民とともに未来へつなぐ上田城跡~」。
★基本方針として
▽史跡の保存 史跡の本質的価値を構成する諸要素を特定し、城跡の公有化、追加指定の適切な範囲設定
▽活用 築城以降の歴史や構造、遺構が体感でき理解が深められる情報発信を進め、都市公園やスポーツ施設としての利用もあるため、多面的な活用を図る
▽二の丸の復元整備 武者溜りや三十間堀の防御施設を都市公園の役割に配慮しながら復元整備・活用
▽管理運営体制の整備 持続的な保存と活用を行うための体制整備。
保存管理の方法として、「本丸地区」「二の丸地区」「尼ヶ淵地区」を基本的な区分にする。
その中に、市が所有管理する範囲・A地区と、境内地や耕作地・B地区、史跡指定地外の都市公園・C地区を設定。
それぞれに保存、管理の方針を示す。
旧市民会館と駐車場は撤去。
テニスコートは移転。
市立博物館は、史跡外への移転を検討。
池は史跡整備に合わせて要不要を検討。
史跡の追加指定については、指定されていない場所として百間堀・広堀や小泉曲輪、尼ヶ淵、藩主居館跡(高校敷地)、作事場跡(小学校敷地)などがある。
調査や関係者と協議し、追加指定を目指す。
史跡指定地の87・2%が市有地で、神社所有地と個人所有地について、継続的に公有化に向けた協議を行う。
「史跡上田城跡整備基本計画」で掲げた本丸7つ櫓の復元について、目標に向かって調査研究し、令和2年に示された「復元的整備」の手順も参考に、歴史的建造物の具現化による史跡の活用を目指す。史料の探索について「懸賞金」制度も用いて広く一般に古写真の提供を呼びかける。武者溜り・三十間堀の整備は令和8年度完成を目指す。
意見を提出できるのは、上田市に居住、通勤・通学、事業活動している人など。計画案は市ホームページや上田市役所南庁舎の生涯学習・文化財課窓口、行政資料コーナーなどで閲覧できる。意見提出は、所定の用紙で、生涯学習・文化財課窓口に直接提出か、郵送、電子メール、ファクシミリでできる。
問い合わせ℡0268・23・6362