ニュースの力で地域を良くする新聞社
東信ジャーナル

新聞購読のお申込みお問い合わせ

◇おことわり/催し等は新型コロナウイルス感染症対策のため中止または延期の場合がございますので主催者等にご確認ください。

長野大学「理工系学部」を2026年4月に開設! ★上田市が市議会全員協議会で大学の今後について発表。

テーマ:上田市ニュース

【説明で示された新校舎のイメージ図。南の道路側から外観】

 上田市は15日、市議会全員協議会で、長野大学の課題となっている「理工系学部」を2026年4月に開設、新校舎の建設など今後について発表した。

 理工系学部は、仮称「環境・情報科学部」。
 現在必要とされるデジタル人材の育成で注目される情報学をベースに、1学部1学科3コースを設置。
◆コースの内容は
 ・脳科学やデジタルヘルス
 ・ロボティクスなどの「シンギュラリティ」
 ・デザイン理論やICT社会応用など「デザイン」
 ・数理生物学や人間生活工学など「エコシステム」

 環境科学と情報科学を統合した分野で「地域に密着したデジタル化・脱炭素化に貢献する人材育成」を行う。
 応用情報学の一部として生物分野を扱う。
 入学定員は90人。

 新学部の設置で、既存学部を統合。
 現在の環境ツーリズム学部と企業情報学部を仮称「社会経営学部」にする。
 「経営イノベーション学科」と「地域サステナビリティ学科」の2学科を設置。
 経営イノベーション学科は、イノベーションを継続的に起こす産業・事業の担い手を育成。
 地域サステナビリティ学科は、環境共生・交流などによるサステナブルな地域の担い手を育成する。
 入学定員は150人。
 社会福祉学部は継続。
 大学院には、現在の総合福祉学に加え「仮称・「環境・情報科学」(入学定員13人)」を設置。
 
 ここまでが、学部改革第1期。
 第2期は、2030年前後で「社会福祉学部」と「総合福祉学研究科」の教育研究内容の整合性を図る。
 社会福祉学部入学定員150人から95人にする構想。
 学部改革第1期では、学部全体定員が現在の1360人から1560人に増加する。

 理工系学部校舎整備に併せ、学生食堂などの機能を新校舎に移転し、既存校舎は建物ごとに機能を集約、一部改修を行う。

 新校舎は、1号館階段教室部分を解体して新校舎の用地とする。
 鉄骨造6階建、6800㎡。
 景観に配慮して「信州の鎌倉」「日本遺産の認定」を設計のコンセプトに含める。
 大教室、学生ラウンジ、産学官連携施設、食堂・売店、ワークショップ、アトリエ、実験室、オープンラボ、研究室、院生室など。
 環境配慮では、従来の建物の年間消費量の50%以上を削減する「ZEB Ready」、20kWの「太陽光発電設備」を想定。

 一部取り壊す1号館は一部改修し、事務機能の集約、理事長室、学長室、応接室など。
 2号館も事務室移転で一部改修。
 4号館も情報処理学習機能を5号館に移転するため一部改修。
 機能移転される5号館も一部改修。
 6号館も事務機能集約に伴い研究室集約のため一部改修する。

 建設は、短期にするため基本設計からの「デザインビルド方式」。
 令和5年度春からプロポーザル準備、運営、基本設計と実施設計に1年2カ月。
 2025年から新棟などの工事を始め、新棟の全体のオープンは2027年度。

 事業費には、大学保有基金42億円、借入金、国県市からの補助金で総額60億円を見込む。