<春の褒章>2024 【藍綬褒章】 社会福祉功績 元民生・児童委員 増田宗彦さん(84)=上田市小泉=
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国は各分野で功績のあった人をたたえる「春の褒章」を4月29日に発令した。
全国で666人、うち長野県内在住は8人が受章。
本紙関係分の受章者2人。
【藍綬褒章】 社会福祉功績 元民生・児童委員 増田宗彦さん(84)=上田市小泉=
民生・児童委員を7期21年間務めた。
一人暮らしや高齢者のみの世帯を訪問して無事を確認し、困っていることはないか、体調の変化はないかと気を配ってきた。
「コロナ禍」では、従来のような活動ができなくなり電話での対応が中心になったが、すぐに受話器を取れない人の家には直接出かけていって声をかけた。
「窓越しでも顔を見たり、ドアの向こうに声を聞いて元気な様子が分かれば安心した」という。
高校の数学科教員として県内各地で教鞭を執り、60歳で定年退職して帰郷した。
民生・児童委員協議会の川西地区会長や市の会長、県の副会長を歴任した。
「地域のためになればと思ってやってきたら、いつの間にか21年が経っていた。活動を通して地域の様子を知ることができたことは大きな収穫だった」と振り返る。
「隣近所のお付き合いを頻繁にし、地域の交流を深めてお互いに助け合える生活ができることが理想です」。