上田千曲高校の工藤俊佑さん制作「ユニバーサルカッター」が最高賞を受章!「長野県発明くふう展」高校生の部
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上田千曲高校電子機械科3年の工藤俊佑さんが制作した「ユニバーサルカッター」が第49回長野県発明くふう展、高校生の部で、最高賞の”関東経済産業局長奨励賞”を受賞した。
同くふう展は、一般社団法人長野県発明協会が主催。
このカッターは長さ10㎝ほどの円柱形で、先端を下に向けると本体から刃が出て固定され、すぐに使うことができる。
先端を上に向けると刃は本体に収納される。
刃を出す時に指先を使う必要がないため、指先の力が弱い高齢者や子ども、障がいのある人でも安全に使うことができるユニバーサルなデザインのカッター。
工藤さんは同居する70代の祖母が力の必要な作業が難しくなってきた様子を見て発案。
「人の役に立つものを作りたい」と、共同研究者の級友3人とともに課題研究の授業で取り組んだ。
刃の重さで本体内部のストッパーをスライドさせ、ストッパーボールで固定するしくみ。
試行錯誤を繰り返して設計し、3Dプリンターで製作した。
「図面では成功しても、実際に作ってみないと動きの確認ができないのが難しかった」という。
工藤さんは「思いが形になった達成感は大きい。刃をフォークやスプーンに替えれば、箸が使いづらくなった高齢者にも使ってもらえる。地域福祉に貢献できるよう学びを深めていきたい」と前を向く。