信州上田観光協会、事務局長、佐藤知子さん=上田市= 「世界の人たちに上田の魅力を発信し、観光に力を入れたい」
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起用した元気フェスティバルlit.link(リットリンク)へ出展】
「上田には美しい場所や寺院などの史跡、農民美術など魅力的なものが数多くある。それらの観光資源の磨き上げをし、市内外に向けどうPRするか」―。
誘客に向けて企画立案し実行する(一社)信州上田観光協会。
同協会の事務局長として昨年4月に就任した佐藤知子さん(59)。
昨年は、上田市に観光客を呼び込むために上田を知ってもらうことからーと「信州上田おもてなし武将隊」にも手伝ってもらい、渋谷など都内に上田市をPRするポスターを貼った。
また、東急電鉄東横線の学芸大学駅の高架下の店舗で、特産品や野菜を販売するなど知名度を上げるための活動を行った。
「今考えていることは、ワーケーションとインバウンド。「新型コロナの影響でテレワークをする人が多くなった。自然がある上田で仕事をしてもらい、観光地を巡ってもらう。というプラン作りをしたい」。
「上田には外国人観光客が少ない。多言語での情報発信や、軽井沢からの呼び込み、しなの鉄道と組んで沿線の市町村と連携で体験型の旅行プラン」。
さらに「県内を広く旅行してもらうため、自転車を電車に乗せて旅行するサイクルトレインも効果的」と企画を膨らます。
また、上田市街地には古い建物や看板などレトロ感と個性的な雰囲気を醸し出す商店などがある。
新たな魅力として「ニュー・ウエダ」として一昨年から発信している。
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佐藤さんは大学卒業後、東京のコンピューター会社に入社。
プログラミングの仕事をしていた。
その後、出身地である坂城町に戻り、長野市のソフト会社に入社。
同社を退職後、平成11年、上田市役所の社会人、情報枠として採用された。
45歳の時、上田市の長期休暇制度を利用して母校である埼玉大学の大学院へ入学した。
1年目は上田から毎週1回、2年目は埼玉へ移住して大学へ通い、3年目は1ヵ月に1回通学。
3年間学び、修士課程を修了した。
「上田は、東京から1時間半ほどの場所にあり、青天にも恵まれ、自然がたくさんある。ワーケーションで仕事をしながら遊んで、人生を楽しんでもらえるよう、日本のみならず世界の人たちに上田の魅力を発信し、観光に力を入れたい」と抱負を話していた。